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一不動で撤退 [山歩き]

山は甘くない。いきあたりばったりでなんとかなるという気持ちで登ってはいけない。そんなことを感じながら撤退しました。


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********** 7月15日


前日の黒姫山に続き、不動沢を登り一不動から九頭龍山・戸隠山ピストンを目論みました。 登山口は戸隠キャンプ場(上の写真)です。


TV番組で見たが難関はナイフリッジの蟻の戸わたりと剣の刃わたり。 この二つの難所をクリアして戸隠山頂に抜ける技量と度胸は私にはない。 

ならば難所の二ヶ所は通らない。 逆方向の一不動からのピストンにすることにした。


夜半に降った雨が気になる。


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牧場内を通過するが、早速牛が通せんぼ! 初っ端から難関。(笑) 左から迂回します。


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一不動への入口だが高妻山への登山口でもある。 牧場の出入り口には疫病防止の消毒薬がまいてあります。


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何か所か渡渉しますが、沢の涼しさはまったくなし。 前回この不動沢を登った時はかなり水量もあり涼感があったという記憶。 この日もサウナ風呂状態。


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不思議な巡り合わせで、この沢を登ったのは5年前の2012年7月15日だった。

この日も7月15日、5年ぶりの不動沢。


最近の異常気象のせいか、倒木もおおく、沢はかなり荒れているなと思いました。高妻山を登ったほとんどの方が最近は弥勒尾根を下るというのは頷けます。

このあたりから急登が続きます。


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滑滝のクサリ場。 水量もなく右からそれほど苦も無くクリアできる。


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もう少し登ると帯岩のクサリ場。横ばいのクサリの高さが腰のあたりで中途半端。


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この垂直のクサリ場、高さはないがしっかりとつま先を置く場所がほとんどない。
仕方なく、クサリに体重をあずけて必死に登るしかない。  こんなところあったのかな? 冷や汗をかくところだが、サウナのように暑くバテバテ。
 
氷清水(水場)でクールダウンし、再び急登を登る。標高が上がるが涼感はまったくない。
 
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8時半過ぎに一不動へ到着。 避難小屋横のベンチで休憩するが、蚊がいっぱい。 前回五地蔵でブヨにやられた経験もあり今回は防虫ネットとハッカで防御。 稜線に上がっても風はない。 
 
ここまでコースタイム2:15だがなんとか2時間で登り切った。でも疲労困憊。 蒸し暑い。 標高2千M程度の北信の山はやっぱり7~8月は快適ではない。 「もうここで引き返そうかな」という弱気の虫がもたげてきた・・・
なぜか、この不動沢は相性がよくない。
  
しばらく休んで尾根を南へ登る。 足どりも重くバランスが悪い。
  
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九頭龍山に向かって歩くがガスって東側が切れ込んでいる感じ。
 
途中で戸隠奥社から時計回りで登ってきた方と稜線で出会う。 ヘルメットを着けた壮年の登山者。 「ガスった蟻の戸わたり、刃わたりは怖かった。」さらに尾根の状況を聞いてみたが、「戸隠山からも東側に切れ込み気が抜けなかった。」とのこと。
  
消耗した身には余力もなく休み休み、45分くらい登ったところで休憩。 
 
暑さで体力消耗に加えてなぜか足運びのバランスが悪い。 今回のザックは新しいオスプレイのStratos26、いままでのザックと異なり背面に汗抜きのスペースがあるのはいいが背中へのピッタシ感が弱い。ザックの重心が幾分か背中より離れている?新しいザックに慣れる必要がある。 前日の黒姫山と違っているのは体を前かがみ姿勢で登っていくところが多い。 
 
歩き自体は年々老獪さでカバーしている(笑)と思うが、岩場を駆け上がっていく足さばきとスピード、保持力とバランス感覚は落ちている。体軸をしっかり鍛えなおさなければと思ってはいるが、トレーニングもせずに行き当たりばったりの山登りが実体である。
私の技量ではこの山は行き当たりばったり何とかなるという山ではないのだ。いろんな山を登り場数だけは増えたが、どこかに慢心あり。百名山を踏破したことでの弛みがある。改めて自戒しよう。 先ほど出会った登山者のことばも甦り気が萎えた。 甘くはない、躓いたらアウトだ。 怖気づいたらやめた方がいい。中途半端な気持ちで登ってはいけない。
ヘルメットも車のなか置いてきてしまった、今回はギブアップ 撤退だ。
  
一不動に戻って再び休憩し、キャンプ場へ下る。 いずれ出直しです。 
キャンプ場入口にある「岳」で戸隠そばを食べる。 5年ぶりだ。 
  
もうそんな歳月がたったのか。 光陰矢の如し、そして諸行無常である。
  
**********
  
巷も騒がしい。盛者必衰 驕れるものは久しからず、いづれ誰もが思い知る世の無常。これが世の中の宿命である。
  
**********
  
自宅に戻ってから「蟻の戸渡り」をYoutubeで見た。クサリが途絶えたところが多い。多くの方はナイフリッジを馬乗りしながら通過。やっぱし、立歩きでの通過はリスク。でもリッジを馬乗りよりも下のトラバースのクサリが続いていたら、横ばいでいった方が通過しやすいように思えますが、ここを通過された方の意見を聞いてみたいです。無理してリッジを通過することはないと思います。
戸隠山のピークハントだけなら蟻の戸渡りを回避するのはリスクがなく正解であるが、再検討です。 戸隠山~九頭龍山の登山道も細くて東側が切れているところが多いようだが、慎重にゆっくりいけばクリアできそうである。 今年は登らないだろうが、いつかはまた、再チャレンジ。 ヘルメット着用し、ザックはトレラン用の身軽な軽量ザックで体が振られないようにすること。 ストックは邪魔、持っていかない。(余分な荷物装備は一不動小屋にデポしておく。)  雨や雨上がりの後は絶対登らない。 暑くも寒くもない天気、できれば若干ガスっていた方が高所感は緩和される?  リスクはミニマイズする。 体調を整えて、無理しない、急がないことが重要です。
・・・・・と皮算用。 でも、一番必要なのは苦手なトレーニングである。
   
**********

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コメント 18

伊閣蝶

九頭竜山からの登山道もかなり歩きごたえがありそうですね。
もう四半世紀以上前になりますが、西岳と戸隠の縦走をしたことがあります。
非常に怖い思いをしたことを思い出しました。
by 伊閣蝶 (2017-07-27 22:06) 

mimimomo

おはようございます^^
何が大事かってやはり登山では「無理は禁物」でしょうね^^ 体調は常に一定ではないですから。体が重い時もあります。途中撤退大正解だったのでは?^^
by mimimomo (2017-07-28 07:08) 

よしころん

>怖気づいたらやめた方がいい。中途半端な気持ちで登ってはいけない。
全く同感です。
わたしが「これはいかんな…」思っているとたいてい主人もそう思っています。
迷ったらやめる!わたしたちルールでもあります。
by よしころん (2017-07-28 07:24) 

majyo

稲村岩で撤退した鷹ノ巣山思い出しました。
この先、体が楽になる事は無いと予想できたからです。
多分、調子が良くなかったのでは?
書かれている「蟻の戸渡り」を動画で見ました。
怖すぎる。私ならここで引き返しますね。
疲労困憊の時に山は微笑んでくれません。
ここは事故が無いのでしょうか。
この時期は思いのほか体力消耗するのでしょうね
雨上がりは経験ありますが、滑るし体力消耗します。
しばらくは読むだけの山でしょうか




by majyo (2017-07-28 07:53) 

のら人

この辺りは別の目的で毎年ウロウロしています。^^
頑張ってください!
by のら人 (2017-07-28 09:07) 

koh925

若い人なら撤退を考えず強行、その結果遭難にいたるでしょうが
懸命な選択ですね、お疲れさまでした
サウナ状態でない時期に再チャレンジですね(^^
by koh925 (2017-07-28 09:10) 

kuwachan

山に限らずですが、折角ここまできたのだからとか休みを取ってきたからという気持ちがあるとどうしても無理をすることになります。そういう状態になった時に、撤退できるかどうかが、分かれ目なのだと思います。今回はサウナ状態で体力も水分もいつも以上に消耗していたのですから、無理をされなくてよかったのではないでしょうか^^
by kuwachan (2017-07-28 12:23) 

makiwarikun

今回は故事ことわざ満載の記事ですね。
山は甘くない!日頃のトレーニングが大事! まさに今の私に向けての記事のようです。
一不動までは、高妻山へのアプローチとして読まさせていただきましたが、ここまででも結構きつそうですね。この後の急登を考えると、トレーニングしてないと高妻山は攻略できないか?
by makiwarikun (2017-07-28 12:36) 

achami

トレーニング、常日頃思ってはいるのですが・・・方法がよくわからない状態です。
ツアーがほとんどなので、一人で判断する場面は少ない。
でも体調などの判断を誤ると、多くの人に迷惑を掛けてしまうのもツアーなのですよね〜。
by achami (2017-07-28 13:04) 

Jetstream

ご訪問、NICE、コメント戴きありがとうございました。
暑い日が続きますが、頑張って乗り切りましょう。

伊閣蝶 さん、戸隠の西は超難関で破線(危険)コースです、縦走されたとはスゴイですね。難易度は指に数えられるようです。

mimimomo さん、こんばんは、撤退は悔しいです。 下界は真夏日、北信の山は北アルプスと比べると暑いんで消耗します。 気候条件のいい時期にトライしたいです。

よしころん さん、 剣岳や石鎚山なんかもキツイですし、怖いところもあります。キツイけど登り切るという気概が持てないんで止めました。 体調が一番ですね。 よしころんさんご夫婦、夫唱婦随いや婦唱夫髄でよろしいですね。!(^^)!
by Jetstream (2017-07-28 22:02) 

Jetstream

majyo さん、稲村岩からの鷹ノ巣山は奥多摩三大急登できついです。私は登らないようにしてます。(笑) 無理は禁物です。蟻の戸渡りでは滑落事故がときたまあるようです。でも、ああゆうところは気は張っているんで変にバタバタしなければなんとかなりますが、怖いのは疲れた時の足さばきと思ってます。 拙い記事ですが、山の空気を感じ取っていただければ幸いです。 

のら人 さん、 ありがとうございます、まずは額面通りにとって頑張ります。(笑)!(^^)! のら人さんにとっては、このあたりでは狩人に変身ですね。収穫を願ってます。!(^^)!

koh925 さん、 山登りはパワーも要ります。 若いときはそのパワーで乗り切れます。 パワーも技量も不足してるんで、やはり見極めを付けることも必要と感じるこのごろです。(笑)(泣)

kuwachan さん、 多分適温で体力消耗がなければ、そのまま進んだと思います。戸隠のあたりの夏の登山はお奨めではないです。 また再チャレンジすればいいという気持ちで撤退しました。 一発勝負、ここしかないというのは準備万端でないとリスクがありますね。
by Jetstream (2017-07-28 22:20) 

Jetstream

makiwarikun さん、こんばんは。 一不動まで如何に消耗しきらず登るのががポイントと思います。日の出とともに登って気温上昇しない前に一不動まで行ければベストですね。高妻山は風が極端に通らないコースなんで夏はやめた方がいいです。早く歩けない方は日照時間が長い時期の登山が安心ですが、貴兄なら秋の方がいいですよ。!(^^)! 意外にあっさりとクリアできますよ。

achami さん、 ステッパーなんかで毎日トレーニングしてればいいんですが、自宅では飽きますし続きません。ボルダリングなんかもお奨めです。 でも、なかなかできませんね。 トレーニング行うが難しです。(笑)
今までの山行記事を拝見すると、百はほとんどクリアできると察します。難関はポロシリ、剣岳、水晶、黒部五郎、飯豊くらいでしょう。 平ヶ岳はショートカットで行けます。頑張ってください。 お天気にもよりますが・・
by Jetstream (2017-07-28 22:40) 

OJJ

牧場の牛は食事中なだけですからどうぞど真ん中をお通り下さい!
戸隠奥社の狛犬?(狛獅子?)迫力ありますね~Jetさんの沈着冷静さは何物にも代えがたい武器ですキット!忘れたことも聞き漏らしたことも部下を犠牲にして監督責任で・・とは口が裂けても仰るまい。山では基本が自己責任(事故責任)ですから・・笑)
by OJJ (2017-07-28 22:41) 

Jetstream

OJJ  さん、 戸隠山へ行く前にはやはり奥社へ参拝しなければ通させてくれませんね。!(^^)! お参りに行きます。 
牧場はお牛様のもの、我々は通らさせて戴くということになります。(笑) 
最近は忘れ、聞き漏らしが多くなりました。(笑) でもあの御方たちは現役のバリバリ、明晰だと思いますが。。 人生何事も、ほとんど自己責任です。(笑)(泣)
by Jetstream (2017-07-28 23:01) 

山子路爺

ある意味一番ヤバイ所かもね。
私行くチャンスあるかなぁ〜無いかもね。

by 山子路爺 (2017-07-29 18:25) 

Jetstream

山子路爺 さん、 キレットなんか踏破されてるんでその気になればクリアできるでしょう。岩登りになれた方以外は、万全のコンディションで臨まないと。気力も。だから見送り撤退しました。 機会が巡ってくるか?私にも無いかもしれません。(笑)
by Jetstream (2017-07-29 19:43) 

tochimochi

蒸し暑さが一番体調を崩しますね。
さらに新しいザックもバランスが悪いと疲れが増します。
無理は禁物です、山は逃げません。
歩きながらでも自己分析を欠かさない姿勢は見習いたいです。

by tochimochi (2017-07-29 21:40) 

Jetstream

tochimochi さん、今晩は、いつもご訪問頂きありがとうございます。
山は年々逃げていくんです。(笑) 戸隠山は敷居が高そうです。成算が見込める迄は見送りします。日帰りザックもう5年以上で変色しくたびれてきました。ネットで30%近い割引だったんで買いました。調整したらすごく使い易くなりました。
by Jetstream (2017-07-29 22:58) 

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